作家の田辺聖子さんがお亡くなりになりました。

91歳でした。
恋愛小説や、ユーモアにあふれたエッセーで人気を集めた文化勲章受章者の作家、田辺聖子(たなべ・せいこ)さんが、
6日午後1時28分、総胆管結石(そうたんかん けっせき)による胆管炎(たんかんえん)のため、神戸市内の病院で亡くなった。
喪主は、弟の田辺聰(あきら)さんで、通夜・密葬は親族で済ませました。
後日、東京と大阪でそれぞれ「お別れの会」を開く予定です。
■略歴
田辺聖子さんは
1928年3月27日
大阪府大阪市生まれ。
実家は写真館を経営していました。
淀之水(よどのみず)高等女学校(じょがっこう)を経て、樟蔭(しょういん)女子専門学校(現大阪樟蔭(しょういん)女子大学)国文科を卒業。
1956年『虹』で大阪市民文芸賞を受賞し、本格的な作家活動に入ります。
恋愛をテーマにした小説や大阪弁を用いるのが特長です。
1964年に『感傷旅行』で第50回芥川賞に選出され、若手女流作家の時流に乗り、もてはやされます。
以降は人気作家として多くの執筆依頼を受ける様になりますが、純文学の賞である芥川賞の受賞者としての立場をかせに感じ、
後年に「直木賞の方が欲しかった」と冗談を交え語っています。
1987年の第97回直木賞から2004年第132回まで直木賞の選考委員を務めました。
■受賞等
1995年、
67歳の時、紫綬褒章(しじゅほうしょう)を受章。
2007年、母校大阪樟蔭(しょういん)女子大学小阪(こさか)キャンパス図書館内に田辺聖子文学館が開館。
恋愛小説などを中心に活動し、第50回芥川龍之介賞など数多くの文学賞を授与されています。
長年の執筆活動を称えて
2000年に文化功労者、
2008年に文化勲章を授与されました。
2009年
伊丹市名誉市民に任命。
2019年6月6日、総胆管結石による胆管炎のため、神戸市内の病院で亡くなりました。
91歳でした。
ご冥福をお祈りいたします。
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